コーポレートレピュテーションと企業ブランディング
Reputation and Branding

レピュテーションとブランドの違いは何か

「コーポレートレピュテーション」は「ブランド」とよく似た概念ですが、日本総研のレポートによれば、この二者は「差別化の有無」によって識別できるとされています。このレポートは「ブランドは他社との差別化を目的に構築されるのに対し、コーポレートレピュテーションは、経営者・従業員の行動を通じて導かれる持続可能な競争優位である」と結論づけられています。またブランド力が競合企業や競合製品との相対的な価値観であるのに対し、差別化とは無関係に構築されるレピュテーションはブランド力の引き上げよりも用意である反面、容易に競争劣位に転じ得るとも指摘しています。

コーポレートレピュテーションは細心のコントロールが必要不可欠

つまり「ブランド力は着実かつ継続的な企業努力によって他社に競争優位を築けるが、レピュテーションはブランド力に比べて移ろいやすいものであり、それだけに細心のコントロールを要する」といえるでしょう。これはまさに昨今のブランド風評被害に多くみられる傾向であり、「長年ブランド力の構築に多くの投資を行ってきた企業が、風評対策をひとつ誤ったために多大な被害を受けた」というのも、レピュテーションとブランドの違いについて十分な理解がなされていなかったがための悲劇ではないでしょうか。

ブランドコンサルティング会社“Interbrand”の発表する”Best Global Brands”では、2014年にNo.1となった米Apple社のブランド価値を118,863 $m(日本円に換算して約14兆円)と報じています。こうしたブランド力は一夜にして築けるものではありません。しかしひとつの悪いニュースが報じられることで、どんな高名な企業も有名ブランドも簡単に数億円、数十億円、あるいは数百億円といった被害を受けることになります。かつて世界有数の企業規模を誇ったエンロン社、日本でも「スノーブランド」で長年親しまれた雪印グループ。このような巨大企業ですら、レピュテーションのコントロールを誤ると市場から退場を命じられてしまいます。

ブランドは自己実現性。レピュテーションはリスク管理。

ブランドは企業にとって「実現したい自分たち」の具体的目標です。「私たちはこのような価値を世の中に提供し、社会に貢献します」というわかりやすいイメージであり約束であり、企業はそれを実現することによって社会と信頼関係を深めます。

これに対し、レピュテーションとは「第三者から一方的に押し付けられるいわれのない評価」です。企業は従来の企業活動を通じて不都合なレピュテーションをコントロールする術を持ちません。しかし幸いなことに私たちはレピュテーションリスクを科学的にヘッジする方法、つまり「発生をゼロにはできないが発生確率を引き下げ、被害を最小化する方法」を体系的にご提供することに成功しました。

そして今日では企業におけるコーポレートレピュテーションマネジメントとブランディングを両立し、相乗的な効果をあげる手法まで確立しています。

電話でのお問い合わせ

03-3237-1322